JCOG2211試験のSBRT群の線量制約は、脊髄PRVの制約を11.6-12.2 Gyとしています。なぜOARの制約に下限がと思われかもしれません。これは脊髄周辺の標的線量が下がりすぎないように設定しました。脊椎SBRTは標的と脊髄が隣接しているため、詳細な線量指標の設定や線量分布を十分に確認することが重要となります。なお、CCTG SC24試験(有痛性脊椎転移に対する通常照射とSBRTの第Ⅲ相比較試験)のプロトコールでも、同様の「制約値から-5%以内にする」という記載があります[1]。
1. Lancet Oncol 2001;22(7):1023-1033.
本試験の線量制約と線量分布の例は以下のリンクよりご確認いただけます。ぜひご確認ください。
Tips, Atlas, 線量分布の例
