研究・講演

ダミーラン輪郭編がRadiotherapy and Oncology誌に掲載されました

参加全施設にご協力いただきました、ダミーラン輪郭編がRadiotherapy and Oncology誌に掲載されました。
https://doi.org/10.1016/j.radonc.2025.110877

レジストから標的・OAR描出 まで全工程行った点と、専門施設以外も含む大規模で実施した点が特筆すべきポイントです。
CTV と脊髄の描出が誤りの多い工程であることも分かりました。
ご協力誠にありがとうございました。

論文の概要

目的:脊椎SBRTを適切に実施するために、輪郭描出の遵守状況およびばらつきを評価した。
方法:34施設でダミーランを実施した。Th5転移のCTおよびMRIを提供し、各施設がCT-MRIのレジストおよびGTV、CTV、脊髄の描出を行った。
結果:17項目中、施設平均 3.0件のプロトコル逸脱が確認された。GTVに隣接するセクターでのCTV設定、傍脊椎病変へのCTVマージン、脊髄の正確な描出に関する逸脱が、それぞれ11、13、12施設で見られた。Dice係数は、GTVで0.84±0.06、CTVで0.85±0.04、脊髄で0.76±0.09であった。
結論:CTV設定および脊髄描出に関して多く逸脱が確認された。このダミーランにより脊椎SBRTの輪郭描出における重要なポイントが明らかとなり、治療計画の標準化に貢献した。

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